感電に注意しよう!命が失われる危険性がある
『電気おじさん』です。
電気は生活を便利にしてくれる、なくてはならない存在になりました。
しかし、取扱いを誤れば、最悪の場合に「感電」して死にいたります。
「感電」とは人の身体の中に電気が流れることをいいます。
今回の記事は「感電」の仕組みや対策についてお話ししたいと思います。
電気に触れるとなぜ感電するの?
感電とは、人体に電流を受けることよる刺激を受けることをいいます。感電は電圧がかかっても電流が流れなければ感電しないとされています。また、感電は電撃ともいわれています。人体に電流が流れるのは以下のとおりです。
・電圧がかかっている電線や機器に触れ、電流が人体に流れ大地に流れる
感電事故の多くがこのケースだそうです。
・家電製品(洗濯機など水回りで使用するもの)、電動工具(屋外で使用するもの)から電気が漏れ出ているときに家電製品や電動工具に触れ、電流が人の身体を通って大地に流れる
日常に潜む感電のリスクです。
・電圧がかかっている2線間に同時に触れて、ショート(短絡電流)が流れる
感電としたときの人体の反応
感電は電撃ともいいましたが、電撃の程度は、単に電流を感知する軽いものから、苦痛を伴うショック、筋肉の硬直、心室細動による死亡などの症状があります。
感電した場合の危険性は次の因子によって定まっています。
①人体に流れた電流の大きさ
②電流が流れた時間
③電流が人体のどこを流れたか
④電源の種類(直流か交流か、周波数など)
交流のほうが直流より約5倍危険、周波数は低いほうが危険だそうです。
ちなみに一般に使われている50Hz・60Hzはもっとも危険だそうです。
また、人体の抵抗や電圧の大きさが関係します。
電流の大きさによって以下の症状がみられます。
・1mA:電気が流れるのを感じる程度
・5mA:痛みを生じる
・10mA:我慢できないくらいにビリビリと衝撃を感じる
・20mA:身体がけいれんをおこし、呼吸困難となる。電気が流れ続けると死亡する
・50mA:わずかな時間でも命が危険におよぶ
・100mA:致死的、死亡する
運動の自由を失わない最大の電流値は商用周波数で成人男子9mA、女子で6mAだそうです。また、電気に触れた部分が水に濡れていると身体の抵抗が少なくなり、流れる電流がは大きくなります。身体の抵抗は皮膚が乾燥している状態で10,000Ωあるそうですが発汗していると1/12(約833Ω)、水に濡れていると1/25(400Ω)になるそうです。
感電(電撃)の危険度は、電流によって決定されますが、電圧にも安全な基準値があります。国によっては、人体に危険とならない程度の電圧値を安全電圧と称しています。その値は、ドイツ、イギリスで24V、オランダで50Vなどがあるそうです。
大地にたっている人間が電気の流れている箇所に触れて感電(電撃)をした場合、人体に加わる電圧を接触電圧といいます。人が接触する場合の状況に応じて、許容できる接触電圧は以下のとおりです。
①人体の大部分が水中にあるとき:2.5V以下
②人体が著しく濡れているとき:25V以下
③①と②以外:50V以下
以上のことから一般家庭の100V、200Vは危険性があることがわかったかと思います。
感電の防止策とは?
感電防止をするためにできることを紹介します。
・電気に関するものが破損した場合はすぐに修理・交換をする
・濡らさないこと、電気を扱うものは湿ったところで使用しないこと
・水回りで使用する家電製品(洗濯機など)のアースを忘れずにつけること
・電子レンジなど高圧で動く製品もアースを忘れずにつけること
・電動工具を屋外で使用する場合は漏電遮断器付きコードを使用すること
・小さなお子さまがいる家庭はコンセントカバーをつけること
・保守、点検の際は安全帽や防具を用いて、手順に沿って確認すること
電気を正しく安全に使いましょう(^_^)
お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
『電気おじさん』でした。