身近なものに電気を通すものと通さないものがあるの?
『電気おじさん』です。
わたしたちの家の中にはたくさんの「もの」があふれています。そんな「もの」の中には「電気を通すもの」と「電気を通さないもの」があります。
電気を通すものと通さないものについて学習するのは小学校3年生の理科です。
それでは、どんなものが電気を通して、どんなものが電気を通さないのかお話します。
電気を通すもの
電気を通すもののことを、「導体(どうたい」と呼びます。また、電気を通さないものを「絶縁体(ぜつえんたい)」といいます。そのほかに、「半導体(はんどうたい)というものがあります。これは導体と絶縁体のとくちょうをもったものになります。
金属は電気を通す
電気を通すものですぐに思い浮かぶのが「金属(きんぞく)」ですね。とくに身近な金属でみんなが大好きな「お金」。「硬貨(こうか)」があります。また、金、銀、鉄、アルミニウムなどの金属。これらはすべて材質(ざいしつ)が違います。
金属は材質のちがいによって、電気の通しやすいものがあります。一番電気を通しやすいものは銀です。続いて、銅、金、アルミニウムと続きます。金属などには導電率(どうでんりつ)というものがあります。電気の通しやすさをあらわすものです。
金属は全て同じように電気を通すわけではないんですよ。
おもしろいですね(^_^)
なお、日本の硬貨の材質はつぎのとおりです。いろいろな金属が使われているんです。
・1円硬貨・・・アルミニウム100%
・5円硬貨・・・黄銅(おうどう)黄銅は銅60%~70%と亜鉛(あえん)30%~40%でできています。
・10円硬貨・・・青銅(せいどう)青銅は銅95%と亜鉛3~4%とスズ1%~2%でできています。
・50円硬貨・・・白銅(はくどう)白銅は銅75%とニッケル25%でできています。
・100円硬貨・・・白銅 50円硬貨とおなじ
・500円硬貨・・・ニッケル黄銅 ニッケル黄銅は銅75%とニッケル25%でできています。
金属以外で導体の代表的なものに黒鉛(こくえん)があります。えんぴつの芯に使われているものですね。金属ではないですが電気をよく通します。
液体は電気を通したり通さなかったりする
水で濡れた手でコンセントプラグを抜き差しするのは危険だといわれます。それは、水を始めとする液体(えきたい)は電気を通すからです。しかし、液体には、電気を通さないものもあります。
水道水は電気を通しますが、水道水に含まれている不純物(ふじゅんぶつ)を取り除いた「純水(じゅんすい)」や砂糖水は電気を通しません。いっぽう食塩水は電気を通します。ふしぎですね。
植物や野菜なども水分がふくまれていると電気を通します。時間がたって乾燥(かんそう)してくると、電気が通らなくなります。
水分をふくむといえば、人間の体も多くの水分でできています。人間も電気を通すことになります。電気にふれて「感電(かんでん)」するのも人間が水分をふくんでいるからなんですね。
電気を通さないもの
電気を通さないものは「絶縁体(ぜつえんたい)」といいました。
上の写真のガー子ちゃんはゴム、プラスチックでできています。
そう、ガー子ちゃんは電気を通さないです。
空気も電気を通さないのですが・・・
空気も基本的には電気を通さないのですが、空気中の水分やホコリによって電気を通しやすくなってしまうんです。
ガラス、木、油、紙なども電気を通さない
ゴム、プラスチック以外で電気を通さないものは、ガラス、木、油、紙があげられます。これらは、わたしたちの身の回りにあるものばかりですね。
電気を通すものと通さないもののお話はどうでしたか?
身近なもの中に電気を通すものと通さないものがあるのはふしぎだと思いませんか?
ちなみに、多くの電気ケーブルなどは導体、絶縁体を上手に使ってつくられています。だから、安全に使用することができるんですね。
お読み頂きありがとうございます(_ _)
『電気おじさん』でした。