『電氣おじさん』の楽しいブログ

電気に関すること、精神疾患(統合失調症)を患っているのでその経験談と生きかたについてのブログにしていこうかと思います。

漏電ってなんですか?漏電を放置しないでね。

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『電気おじさん』です。

 

漏電という言葉を聞いたことがありますか?

感電や火災といった深刻な事故の原因となるので注意が必要です。

そんな漏電についてお話しますね。

 

漏電とは何?

漏電とは、電気が本来流れるルートを流れない(漏れる)現象をいいます。漏水であれば、本来水が流れるルート(ホース)に穴があいてしまい、水が漏れてしまうことをいいますよね。これが電気になると漏電と呼ばれます。

 

電気は電線・ケーブルなどの電気を通しやすい物質の中を流れています。これら電線やケーブルは、外に電気が漏れないようにするために絶縁という電気を通しにくい物質で覆われています。

 

しかしこの絶縁にキズがついていたり、劣化を起こしたりすると、正常な電気の通り道(電線やケーブル内)以外にも電気が流れ出てしまいます。

 

これが漏電といわれるものです。漏電すると感電の危険性がありますし、火災といった深刻な事故の原因となることがあります。

 

漏電の原因は?

電気配線や電気器具には通常、電流を遮断する絶縁と呼ばれる処理がされています。しかし、これが傷ついていたり、老朽化して被覆がはがれたりすると、外部に電気が流れ出る「漏電」が起こります。

 

また、防水性のない電気機器が浸水したり水を浴びたりすると、絶縁機能が衰えて漏電が起こります。

 

さらにトラッキング現象といって、コンセントとプラグのすき間に大量のホコリが堆積され、それが湿気を帯びて漏電し、発火することがあります。コンセント部分にすすが付着していたら要注意です。

 

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漏電の危険性(感電)

感電とは電気が身体に流れて「ビリッ」と強い衝撃を受けて、しびれることを感電といいます。電気が身体を通って流れ感電します。電流の大きさによって、感じ方が違い、最小感知電流(1mA程度)、不随電流(運動の自由を失う最小電流、15mA程度)、心室細動電流(心臓に多量の電流が流れケイレンする最小電流、測定不能)などに分かれます。心臓にこの心室細動電流以上の電流が流れると、感電死亡します。

 

身体が水に濡れていたり、汗をかいたりなど、電気の流れやすい状態で感電するとその危険性は増します。感電は電圧が高いほど危険ですが、住宅などに使用されている100Vでも死亡した例があります。

 

電流の大きさごとの症状↓

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漏電の危険性(火災)

漏電で人体は数十ミリアンペアの感電で死に至りますが、この漏電の規模が数百ミリアンペアから数アンペアのレベルに至ると漏電している周辺のものが火災となる危険性があります。

 

使用している電気製品がいつものと変わらないのに電気使用量が異常に増えていたり、建物の金属部分に触れるとビリビリとしびれる感覚がある場合は、漏電の可能性が高いと言えます。

 

漏電の予防策(アース)

アース(接地)とは、地中に埋められたアース極と電気機器をアース線で結ぶことです。アース線は配線や電気器具などが漏電した時に、漏れた電流を大地に逃がして感電を危険を少なくします。日頃から緑色のアース線が付いているか確認しておくことが大切です。

 

漏電予防策(漏電遮断器)

漏電遮断器は、配線や電気機器に絶縁低下(または破壊)が起こって漏電した時に、早急に電気を遮断し、災害の発生を防いでくれる安全装置です。一般家庭の分電盤に設置されている漏電遮断器は30mA(0.03アンペア)の漏電で作動します。

 

漏電予防策(その他)

アース線や漏電遮断器を取り付けるほかにもできる漏電防止策ををご紹介します。

 

1、電源コードを折ったり曲げたり、あるいは束ねた状態で使ったりしない

2、プラグにホコリをためないように定期的に掃除する

3、濡れた手で電気機器を扱わない

4、電気機器を湿気の多いところに置かない

5、コンセントに感電防止カバーを取り付ける

 

電気を安心して安全に使いましょう!

 

今年もよろしくお願いします。

『電気おじさん』でした。