電気の不思議!スマホを動かすのは人体の電気
『電気おじさん』です。
スマートフォンを動かしているのは人体の電気が関係しているって知ってる?
そんな人体と電気の不思議についてお話しますね(^_^)
人体には電気が流れています。
ちょっと難しい話しになるけど人体の細胞の内と外ではおよそ100mVの電位差があり人間の体の中では微弱な電気(生体電流という)が200μA(マイクロアンペア)流れています。200μAは0.0002Aになります。
非常に小さいですね。
一人暮らしの家庭で使われる電気が20A前後と考えると10万/1の電気が人体に流れていることになります。
人体の電気はどんなのときに働くのかな?
例えば野球をしているとき、転がってきたボールを目で見たら、体の中で何が起こるか考えてみよう。見たことやしたことが弱い電気の信号にして神経(しんけい)が脳(のう)に伝えています。例えば「ボールが来たぞ」と伝える。そして「ボールを取れ」という脳から電気信号を神経が手や足の筋肉(きんにく)に伝えれば、ボールが取れるというしくみになっています。
さて、スマートフォンを動かすしくみですが、この人体の電気を利用しています。スマートフォンの画面操作は「静電容量方式(せいでんようりょうほうしき)」といって、その人体にたくわえている電気を利用しています。指を画面に近づけると人体に流れる微弱な電気がセンサーに反応して、画面操作によってポインターを動かすしくみになっています。つめでさわっても画面操作はできないよ。電気を通さないからね。
普通の手袋をしても画面操作はできないよ。それは多くの手袋が、毛糸や皮でなどでの電気を通さない素材でできているから。そのため、最近は「導電糸(どうでんいと)」という電気をとおす特殊な糸で作られたスマートフォン対応の手袋が販売されているよ。