電気料金のしくみを知っていますか?
『電気おじさん』です。
いつもお読み頂きありがとうございます。
ところで電気料金のしくみを知っていますか?
お手元に検針票を置きながら記事を読んでみてください。
電気料金の基本形は、①基本料金、②電気使用料、③燃料費調整額、④再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計金額になります。(賦課金はふかきんと読みます)
これらが私たちが支払っている電気代になります。
①基本料金
→電気の使用料とは別にかかる基本料金
②電気使用料
→電気を使用した料金
③燃料費調整額
→電気をつくるための燃料の価格変動を調整するための料金
(最近は上昇傾向にあります)
④再生可能エネルギー発電促進賦課金
→再生可能エネルギーの促進のための費用
(こちらも上昇傾向にあります)
基本料金は大きくわけて4パターンあります。
①アンペア制
→契約するアンペアが大きくなると料金が上がるタイプです。
アンペアが大きいほどたくさんの電気機器を同時に使えることになります。
料金のイメージ↓
電気の使用料と別にこれだけのお金がかかります。
②最低料金制
→毎月決められた最低料金を支払うタイプです。
料金のイメージ↓
15kWhまでだったら最低料金の400円がかかります。
16kWhからは別途、電気の使用料を頂きますという意味です。
③基本料金無料
→基本料金がかからないプラン
電気の使用量が多いご家庭ではお得になるケースが多くて電気の使用量が少ないご家庭では割高になるケースがあります。
④実量制(スマート契約)
→スマートメーターの普及によって登場したプラン
直近1年間の中で一番電気を使用した30分間の電力量をもとに基本料金が決まります。
30分間集中的に電気を使うと基本料金が高くなってしまいます。
電気使用料は主に3パターンあります。
①従量料金
→一定の範囲を超えるごとに料金が高くなっていくタイプです。
料金のイメージ↓
②定額料金
→一定の使用量までであれば、いくら電気を使用しても毎月の使用料金は定額になります。
料金のイメージ↓
一定量までは定額で、それを超えると従量料金になります。
③時間帯別料金
→時間帯によって電気料金が変わるプランです。たくさんの種類があります。朝や夜の電気代が安くなるプランがあります。生活スタイルに合わせて選べます。
料金のイメージ↓
燃料費調整額とは電気をつくるための燃料の価格変動を調整するための料金です。
電気をつくるための燃料には原油、石炭、LNGといった燃料が必要です。
これらの価格は常に動いていて高くなったり低くなったりします。
(燃料費調整額のしくみ)
燃料費調整額はこのように計算されます。
(平均燃料価格-基準燃料価格)✕基準単価÷1000
〇平均燃料価格
→実際の燃料の3ヶ月の平均価格
〇基準燃料価格
→電力会社が想定する燃料の価格で電気代に初めから含まれている
〇基準単価
→燃料価格が1000円変わると電気料金の単価がこの分だけ上下する
下表を用いて実際に計算してみましょう。
(平均燃料価格-基準燃料価格)✕基準単価÷1000
(25,000ー27,000)✕0.2円÷1000=-0.4円/1kWh
となります。
1kWhあたり0.4円安くなるということです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金とは再生可能エネルギーの促進のための費用です。
太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電など環境にやさしい発電方法を普及させるための費用です。地球環境保護が叫ばれる今、欠かすことのできない発電方法です。
国民一人一人が電気代の中で少しずつ負担し再生可能エネルギーの普及に貢献しています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は年度ごとに経済産業大臣が決定しています。
今年度は1kwhあたり3.36円を負担することになっています。
月に300kwh使用したご家庭では、300kwh✕3.36円=1008円支払うことになります。
いかがでしたか?
電気料金とひとくちで言っても、結構しくみが複雑ですよね。
電気を賢く使って快適な毎日をお過ごしください。
『電気おじさん』でした。